2025.03.24 Mon

悩んだら語源を探ろう!【ぶら談vol.5】

DoBrandingの朝岡です!

突然ですが、先日ビジネスメディアのトーク番組を見ていたら、ある大学教授が「なおざり」という言葉をさらりと使っていて、かっこいいなと感じました。

「おざなり」という言葉はたまに私も使いますが、「なおざり」は使ったことがありません。この2つの言葉、皆さんは意味の違いを理解して使い分けできていますか?

さっそく意味を調べてみると、
おざなりは、「いい加減にその場を取り繕う」。
なおざりは、「いい加減にして放置する」。
意味は違いますが、いい加減な態度は同じだけに、覚え方が難しいのです。

そこで語源を調べました。
おざなりは、「御座なり」。御座とは座敷や宴会のことで、客にとりあえず対応する様子を表します。やる気のない店主の姿が目に浮かびます。
一方のなおざりは、「猶去り」。猶(なお)は、そのままという意味で、まさにそのまま立ち去る姿です。覚え方は、語尾が「去り(ざり)」のほうが放置して立ち去るほうだ、と覚えるのが良さそうです。

このように、意味の源流をたどってみると、言葉がぐっと立体的に見えてきませんか?

私は自分の考えを整理するときに、たまに言葉選びに迷います。そんなとき、意味を調べると同時に「語源を探る」というプロセスが、意外にもヒントになることがあります。

「ブランド」の語源から考える、私たちの“焼印”

たとえば「ブランド」の語源を知っている人も多いでしょう。語源は、古ノルド語の brandr。「焼印をつける」という意味です。

家畜の牛に自分の焼印を刻む──これがブランドの語源です。

そう聞くと、現代におけるブランドも、「これは私たちの価値です」と世界に宣言する“焼印”のように感じられます。ネーミングやロゴだけではなく、社員のふるまいや店の空気感、応対の姿勢もすべてが「ブランドを刻む行為」なのだと。

「ブランドってなんだろう?」と考える時こそ、語源に遡ると、その意味が深く理解でき、自分たちのブランドを振り返る良い機会になります。

言葉を探すなら、まずは過去へ

「言葉が決まらない」という悩みに度々出会います。企業理念やビジョン、自社らしさを表現したいけれど、頭の中のイメージをうまく言葉にできない場面です。そんなとき、私は「まず気になる言葉の語源を調べてみましょう」と投げかけます。

語源は、その言葉が生まれた瞬間の物語です。時代背景や人々の価値観、使われてきた文脈が凝縮されています。それに触れることで、今の自分たちの言葉にも、重みや納得感が宿ってくるのです。

最後に──語源は、言葉のコンパスになる

語源を探るというのは、過去を掘る行為です。でもそれは、未来をつくるための行為でもあります。

ブランドの方向性に悩んだとき、会社の理念を言葉にしたいとき、あるいは、自分自身の考えを整理したいとき。そんなときこそ、「語源を探る」ことで、思わぬ糸口が見えてくるかもしれません。

悩んだら語源を探れ──

それは、言葉を「自分のものにする」ための第一歩です。


東京と名古屋を中心に活動する広告会社ドーマン・アイシーでは、顧客企業様のブランド価値向上を目指したブランディング伴走支援事業「Do Branding」を展開中です。ブランドづくりに課題をお感じの方はぜひご相談ください。

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